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人物や色鮮やかな花などを、織物で再現。
きめ細かい風合いの美術工芸品。

福井県坂井市丸岡町は、一流メーカー商品の織ネーム(タグ・ワッペン)や、織テープなど全国の7割を生産しています。

最近は、コンピューターの性能が向上するに伴い、画像や図柄などの処理がより細かく出来るようになり、人物や色鮮やかな複雑な花などを織物で再現できるようになりました。
また、高級美術織物も成功し、美人画や景勝地がデザインされた「お土産」や「カレンダー」など越前織として、販売しております。
「越前織」はきめ細かい風合いが特徴で、名刺や賞状、しおり等様々な商品として実用化されています。
お部屋にインテリアやプレゼントに是非どうぞ。

ファインシルキー(FS)糸 〔絹のような光沢を求めて、進化した原糸。〕

< 特製 >
レーヨンのような光沢と絹のような感触を極めたポリエステル糸「ファインシルキー」。原糸製造工程の初期段階で原料に顔料(着色料)を一緒に混ぜ込むことで、発色に優れ、色落ちしにくい丈夫な糸を開発しました。糸の表面に染色した原糸に比べ、低コストでありながら、常時90色を備える原糸を最小1キロの少量から購入できます。商品名の由来は、丸岡ファインテックス協同組合のきれいな(ファイン)+絹のような優れた糸(シルキー)。その名に織りへの情熱を込めました。模様を作り出すための紋(よこ)糸に使用しており、国内で生産しているので、安定した品質が魅力です。
< 製品・用途 >
主に織ネームの原糸として使用。福井県内のファッション衣料、スポーツ衣料など、アパレル関連商品で活躍しています。福井県内の繊維企業が優れた技術や製品等が一堂に会する『技ありの逸品展示・交流会』にも出展するなど、丸岡ファインテックス協同組合の開発力を各方面にアピールしています。

「越前織」の商品例

織ネーム [小さなタグが誇る大きな自信]

織ネーム
< 特製 >
「織ネーム」とは、糸を織って生地にした、いわゆる「ネームタグ」のこと。福井県で生産されている織ネームは、素材の特性を生かした、複雑で密度のあるデザイン織りを得意としています。光沢感のある*ベンベルグ(キュプラ)、高耐久性を誇るポリエステル、シルクのような質感を持つレーヨンなど素材はさまざま。これらの特性を見極め、伝統的な織りの技術を取り入れることで織ネームに上質な肌触りや風合いを生み出します。産地内で糸の太さや幅、使用素材の共通化を図っているので、品質に差がなく大量生産の対応も可能です。
(注釈)*ベンベルグは、旭化成のブランド名。キュプラは、旭化成の商標名です。
< 製品・用途 >
高機能で表現力に優れた福井県の「織ネーム」は、世界的に有名なファッションブランドをはじめ、アパレルメーカーや商社、雑貨店などから需要を得ています。主にファッション商品の品質表示や品名表示、ネームタグに使用され、ブランドの「証」(あかし)として欠かせない存在です。ブランドのメッセージを織ネームに込めて、福井県の織りの技術が世界のファッションシーンを支え続けています。
< こんな企業・業種から発注を受けています >
アパレル関係(ジャケット、シャツ、ジーンズ、パンツ、シューズなど)。寝具業界(毛布、布団など)。学校関係(学生服、体操服の学校名札など)。
< こんなところにも織ネームが活躍しています >
名刺、名刺ケース、土に戻る織ネーム(バイオマーク)、おくりふみ(葬儀の納棺の際、生花の代わりとして)、携帯ストラップ、モバイルクリーナー、ファスナーの引き手、など。

織テープ [一本の糸から生み出される優れた表現力。]

織テープ
< 特製 >
織物ならではの風合いを持った、堅くて丈夫な「織テープ」。織ネームの技術を基に生産をしているため、繊細なデザイン、多彩なカラーリングが可能で、表現力があります。またプリントテープに比べ、織りの質感が出て高級感があります。わずか10mmの太さから無限に広がる織りの世界。ギフトを華やかに彩るリボン、バッグの持ち手やストラップ、補強用テープなど、バラエティに富んだ分野で使用されています。
< 製品・用途 >
スポーツウェアのラインテープ、バッグの持ち手、ベルト、帽子の飾りやライン、ズボンの腰の内側、ジャージのラインなど。ファッション衣料から、ギフトのラッピング用リボン、工業用資材にいたるまでさまざまな分野で利用されています。
< こんな企業・業種から発注を受けています >
リボン工場やネーム工場
< こんなところにも織テープが活躍しています >
福井県の織テープは、サイズやカラー、デザインも豊富と評価を得ています。ショップ店頭に並べ洋服に巻くように使用する例など、ディスプレイアイテムとしても注目されています。

ワッペン [想いを確かな形に、商品価値を高めます。]

ワッペン
< 特性 >
柔らかい手触りとつややかな光沢で知られる朱子織(表面に模様を織る方法)によって、しっかりと厚みを持たせた「ワッペン」。抜型加工や、オーバーロック(縁取)加工、エンボス(凸凹)加工などの技術を駆使し、緻密で複雑なデザインも色鮮やかに再現します。洗濯してもほつれず、よれず、丈夫な耐久性を持ち、さらに耐光性にも優れています。福井県のワッペンは、刺繍とは生産工程も異なるので、大量生産も可能。用途に合わせ安価で良質な商品を提供することができます。
< 製品・用途 >
学校制服、企業制服(国内大手自動車メーカー整備士の作業服)など各種ユニフォームや校名や社名のワンポイントとして使用されています。イベント・展示会用のオリジナルワッペンも制作しています。ワッペンにオリジナルメッセージを織り込むこともでき、より宣伝・広告効果の高いアイテムとして活用されています。
< こんな企業・業種から発注を受けています >
アパレル関係(制服会社、スポーツ衣料、ユニホーム)帽子屋、イベント会社
< こんなところにもワッペンが活躍しています >
会社企業、学校や保育園、イベント・展示会の制服。衣類や帽子のワンポイントとして。
国体などの大会、水泳の級マーク、警備会社制服など。反射材や蛍光色を施したワッペンは、防災、防犯アイテムとしてオーダーが絶えません。

美術織物 [日常を華やかに彩る、織り伝統の技と粋。]

< 特性 >
コンピュータによる高度な画像処理と織りの技術で、アートの域にまで引き上げた「美術織物」。最大12色の原糸を使用し、絵画の迫力ある感動をそのまま織りで再現しました。仕上がりは立体的で奥行きがあり、光線の加減で艶やかな表情を魅せてくれます。万が一汚れても、洗えば元通りになる復元力も魅力です。
< 製品・用途 >
風景や美人画・名画を織り込んだカレンダー・タペストリー・ペナントなど。お部屋のインテリアや、名刺、しおり、お土産グッズなどの商品として実用化されています。
< こんなところにも越前織が活躍しています >
名刺(表に印刷、裏に顔写真又はイラスト)を作り、宮崎県知事や坂井市長に贈呈しました。中心産地である丸岡町で、毎年開催される「一筆啓上賞」の賞状は美術織物(越前織)の技術で作られ、好評を得ています。

織マークの製造工程を動画で見る